適応障害になると対人関係や社会生活に支障をきたす
適応障害とは、ある社会環境にうまく適応できず、さまざまな心身の症状が出現して社会生活に支障をきたすものをいいます。
不安、抑うつ、焦燥、混乱などの情緒的な症状、不眠、食欲不振、倦怠感、頭痛、腹痛などの身体症状、遅刻、欠勤、早退、粗暴行動などの行動面の問題が顕著に出現し、学業や仕事などの社会的機能が障害されます。
悪化すると、次第に対人関係や社会的機能がさらに不良となり、うつ状態が出現します。
適応障害とうつ病の違い
適応障害とうつ病の違いは、適応障害が、状況が好転したり、ストレス因子から離れると症状が改善することが多く見られのに対し、うつ病は、環境が変わっても気分は晴れず、持続的に憂うつ気分が持続します。
適応障害は、状況依存性を理解しているため、「あれさえなくなってくれれば」「こうなってくれれば」と、現在の周囲環境へのいらだちが中心になるのに対し、うつ病では、環境の影響が考えられる場合でも、「私が悪い」と自己処罰的な考えになりがちになります。
適応障害を、丸いボールで考えると、ボールに小さな穴が開いた状態と考えることができます。
職場など、大きなストレスを感じる社会環境では、ボールが大きく潰れてしまいますが、「自分が悪い」という自己否定はうつ病ほど強くはなく、丸に戻すエネルギーもあるので、職場などストレス因子から離れると、丸に戻り、プライベートやボランティアなど、ストレスを感じない環境では楽しむことができます。
しかし、穴が開いているので、職場など、ストレスのかかる環境に行くと、また、大きくへこんでしまいます。
治療せずにいると…
治療をせず、この状況を続けていると、穴がだんだん大きくなって、ストレス因子から離れても、丸に戻れなくなることがあります。40%くらいの人がうつ病になるという報告もあります。
適応障害は、ストレス因子から離れると元気になるので、「甘えている」といわれることがありますが、決して、甘えているわけではありません。環境へ適応するために持っているレシピが少ないため、うまく対応できない環境があって、困っている状態と考えてあげてください。
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