自分の内面に問いかける

「フォーカシング」。あまり聞きなれない言葉だと思います。

英語の「focus」~焦点をあわせる~という意味の言葉がもとになっています。

「自分がどう感じているか?」

に焦点を合わせ

「知っているようで、まだ十分には知らない、自分のほんとうの思い。」

に気づいていくこと。それをやろうとする方法が「フォーカシング」です。

えっ?どういうこと?

と思われるかもしれません。でも、私たちは日頃から、自分の内面に問いかけるということを

自然にやっているようです。

☆☆☆☆☆☆

「今日のお昼ご飯は何にしようかなぁ?」「カレー?う~ん。なんか違うなぁ。」

「親子どんぶり?もっとあっさりした感じの・・・」「あ!ざるそば!うん。今日はざるそばにしよう!」

☆☆☆☆☆☆

「今日の休みは何をしようか?」「あ!衣替えがまだ!買い置きの洗剤がもうないし!

録画してた映画も観なくちゃ。」

「・・・なんかやる気が起きないな。やることたくさんあるけど・・・」「疲れてる・・・私?」

「体は何もせず休みたがっているみたい・・・」 「そうだ。今は疲れて、何もしたいくないんだ!

私とっても疲れている。」

☆☆☆☆☆☆

こんな風にです。

日常のひとつひとつのことについて「ほんとうに心が求めていること、感じていること」に気づいていくと、

私たちは「そうだそうだ」と納得したり、「そうしよう」とうきうきしたり、「確かにそれがいいな」

とほっとしたりしているものです。

ただ、時には「そんなに簡単に自分の気持ちがわからない」ということがあります。

 

★ 転職したほうがいいだろうか?しないほうがいいだろうか?

★ 関係がうまく行かない上司のことを、私はほんとうはどう思っているのだろう?

 

このような時は。やや意識的に自分の内側を探求していくことになります。

私たちが「知っているようで、まだ十分には知らない。自分のほんとうの思い。」

を知るためにはどうしたらいいでしょうか?理屈の上では簡単です。

自分の心の中の「まだ十分に知らない、自分の思い」に

「焦点を合わせる」とよいのです。でもそれではよくわからないですよね。

自分の心の中のどこにどう注意を向け、焦点を合わせたらいいのかは、次回お伝えします。

☆★簡単エクササイズ☆★

普段の日常の中で、

その時に起こる自分の気持ちに注意を向ける、自分の内側に問いかける

ということを少し意識してみてください。

・なにを食べるか?どこへ行くか?どうやって過ごすか?誰と会うか?

普段自動的にやっていることもあるかもしれません。

自分の内側に「ハロー」と声をかけて、親しい友達のように問いかけてみましょう。

文献:『マンガで学ぶフォーカシング入門』村山正治監修 福森英明・森川友子編著 誠信書房 2005