気持ちに居場所を与えてあげる
私たちは、普段生活をしているといろんな気持ちが起こってきます。
うれしい 楽しい 腹が立つ いらいらする
うきうきする 不安だ 悲しい つらい わくわくする・・・
嬉しい気持ちや楽しい気持ちはそのままでも歓迎ですが、怒りやイライラ、ひどく落ち込む気持ちなどはあまり歓迎できません。
フォーカシングは、一般のストレスマネジメントとは違って、リラックスしたり、すっきりすることが目的ではありません。また、いやな気持ちを解決したり、考え方を変えたり、気分をコントロールすることを目的にはしていません。
また、フォーカシングは、自分の悪いところに目を向けて『反省』するのでもありません。
フォーカシングでは、よい気持ちも悪い気持ちも、それがそこにあることを認めてあげて、その気持ちに居場所を与えてあげようとします。不思議なことに、できるだけ自分の気持ちを無視したり変えようとしたり、自分を責めたり痛めつけたりせずに、しばらくその気持ちを感じていると、ネガティブな気持ちが変化することがあります。
例えば、「違和感」の感じから「前進したい」という力強い願いが出てきたり、「イライラや怒り」の後に「さみしさ」の気持ちが現れたりします。
ゆっくりと自分のからだの感じや気持ちを味わう
フォーカシングは、安全で静かで余裕を持った雰囲気の中で、ゆっくりと自分のからだの感じや気持ちを味わうことです。
そんなことを言っても、実際には難しいんじゃないの?と思っておられる方もいるのではないでしょうか?少し練習はいりますが、練習しだいでだんだん自分の気持ちともつきあえるようになってきます。
フォーカシングのプロセスをひとことでいうと
1.自分の内側(フェルトセンス)に注意を向ける
2.チェックする(尋ねてみる)
この二つです。
練習法については、この次にお伝えしますね。
この記事を書いた専門家

- ㈱ホリスティックコミュニケーション
