支援者もストレスを受けることも

災害・事故・事件などにあった人をサポートする支援者は、たとえ直接被害にあっていない場合でも、自分もストレスを受け、こころとからだにいろいろな変化が起こります(二次受傷)。

話を聞いたり、現地に赴いたときに、傷つき、つらい気持ちになるのは、恥ずかしいことではなく、ごく当たり前のことです。

もし、ストレスの兆候が現れたら、自分の気持ちやストレスに感じていることを素直に認め、ゆっくり休むようにしましょう。

・自分の行動をポジティブに評価する姿勢を忘れないようにしましょう。

・自分の体験や、それに対する自分の気持ちを仲間と話し合いましょう。

・自分の限界を知り、仲間と協力し合うことが大切です。

専門機関への相談

災害・事故・事件等にあった直後の精神的な動揺や心身の症状の多くは、ひどいショックを受けたときに誰にでも起こりうる反応です。

多くの場合、家族や友人などの身近な人の援助や自分自身の対処行動により、1~2ヶ月程度で回復します。

しかし、次のような場合は、早めに専門機関への相談をすすめましょう。

・何日も眠れなくて困っている。

・強い緊張や興奮がおさまらない。

・幻覚や妄想がある。

・表情が全くない。

・ストレスによる身体症状が深刻である。

・ひどく落ち込んでいたり、自殺のおそれが感じられたりする。

上記の症状ではないものの、数ヶ月たっても回復に至らない場合は、専門機関への相談をすすめましょう。

 

(参考文献:奈良県臨床心理士会監修(2011)『突然の出来事(災害・事故・事件等)にあったときのこころのケアハンドブック』)