診断名はあまり気にしなくていい
精神障害には、医学的に、さまざまな障害がありますが、ストレスとの関連で、職場でよくみられるのは、うつ病、パニック障害などの不安障害、適応障害かと思います。
診断名を気にされる方が多いですが、多くの臨床心理士は、診断名は参考にする程度で、あまり気にはしていないと思います。
臨床心理士が考える精神障害は、こころを丸いボールにたとえると、丸に近い状態が健康、ストレッサー、重荷によってボールが潰された状態がメンタルヘルス不調で、ボールに亀裂が入ったり、破れたりして、潰れてしまった状態を、精神障害と考えます。

まずは、その人自身や、その人の苦しみ、しんどさに目を向けてあげて
ストレッサーが大きな力でボールにぶつかることによって破れることもありますし、重たい重荷がボールの上に長く乗っていたためにボールに亀裂が入ることもあります。
とげや角のあるストレッサーがぶつかって、ボールに穴があいてしまうことがあるかもしれません。ボールに柔軟性がなくて亀裂が入ることもあるでしょうし、ボールが破れやすくなっている場合もあるかもしれません。また、ボールが破れて潰れた結果、身体や、思考、感情、行動面にさまざまな症状が出現します。
こころのボールが破れ潰れた原因は何か、ボールに亀裂が入っただけなのか、破れてしまったのか、その結果どんな反応、症状が出たのかで、さまざまな診断名がつくことになります。
医師は、精神障害を治療することが仕事なので、適切な治療法を見出すために、原因や経過、症状から、診断名をはっきりさせる必要があります。
臨床心理士は、精神障害という、ボールが破れて潰れた状態に苦しんでいる、その人そのものに目を向けて、その苦しみを和らげ、その人が少しでも楽に暮らせるようになることを考えますので、診断名によって、対応が大きく変わることはありません。
ご家族の方や職場の方も、診断名に気をとられることなく、まずは、その人自身や、その人の苦しみ、しんどさに目を向けてあげてください。

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