フォーカサーとリスナーの2人組のペアでフォーカシング
今日はフォーカシングの手順についてお伝えします。
フォーカシングの練習は多くの場合、フォーカサーと呼ばれる「感じ手」とリスナー(ガイド)と呼ばれる「聴き手」の2人組のペアでする場合が多いのですが、グループで行ったり一人で行うこともできます。
Step1 空間を作る(間をとる)
自分の内面にゆっくりと注意を向けてみてください。今、どんな気分でしょうか?
何が気になっているでしょうか?
気になっていることが浮かんできたら、「あぁ、これが気になっているな」と確認しましょう。
その問題の中に入り込んでしまわないようにして、ちょっと横においておきましょう。
他に気になっていることは何でしょうか?何か出てきたら、「これがあるな」と確認して横においてみましょう。
他に気になっていることはないでしょうか?出てきたらそれも置いてみましょう。
出てきたものをひとつひとつ横においてみましょう。
Step2 フェルトセンスを見つける・招く
気になっていることの中から、ひとつ選んでみましょう。その問題全体を思い浮かべると、どんな気分になるでしょうか。
その問題の中に入り込んでしまわないようにしましょう。
からだはどんな風に感じるでしょうか?その問題がかもし出す雰囲気はどんなものでしょうか?
少し時間をとって、どんな感じが出てくるか、ゆったりと待ってみましょう。
気になっていることが何もなかったときは、今、自分はここで、どんな感じでいるのだろうかと、感じてみてください。
Step3 ハンドル(取っ手)をつかむ
フェルトセンスが出てきたら、とりあえずどんな感じと言ったらいいでしょうか。
そのフェルトセンスに合う言葉イメージを探してみましょう。
どんな言葉があてはまるでしょうか。どんなイメージが浮かんでくるでしょうか。音や体のポーズでもかまいません。
Step4 共鳴させてみる
ハンドル(取っ手)がフェルトセンスにぴったりくるかどうか確かめてみましょう。
その言葉やイメージは、フェルトセンスにぴったきているでしょうか。
その言葉をからだの中に響かせると、どんな感じがするでしょうか。
ハンドルとフェルトセンスの間を行ったりきたりしてみましょう。
フェルトセンスは変化するでしょうか。何か変化したら、その感じを味わってみましょう。
ぴったりしていないようでしたら、別の言葉やイメージを捜してみましょう。いくつかの言葉を並べてみてもいいでしょう。
出てきたものを共鳴させてみましょう。
Step5 尋ねてみる(一緒に居る)
その感じと一緒に居ても大丈夫でしょうか。大丈夫であれば、その感じをゆっくりと味わってみましょう。
その感じと一緒に一緒にいるのが難しいときは、あなたの中に「一緒にいるのはいやだ・・・」という声を出した部分があるはずです。
その声の主と一緒にいることは大丈夫でしょうか。
その感じに尋ねてみましょう。
「この感じは何なんだろう。」
「どんな気持ちなんだろう。」
「私に何を伝えたいんだろう。」
何か出てきたら共鳴してみましょう。
Step6 受け取る
フェルトセンスがほどけて何かを伝えてきたら、それを受け止めてみましょう。
出てきたものを歓迎してみましょう。
以上が手順になります。
一人でやるときは、
「今どんな感じかなぁ・・・。」「あぁこんな感じか~。」
など、今のフェルトセンスをありのまま感じたところでOKです。
折に触れて自分自身の感じに立ち返るとか、日常のちょっとしたことを、からだに確認しながら進め、からだのありのままの感じを受け止めながら生活する、というのは、とても素敵なことのように思います。
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