自分も相手も大切にするコミュニケーション

日常生活で、自分の思いを相手に伝えたほうがいいのか、伝えないほうがいいのかと迷った経験はありませんか?

例えば、仕事帰りの疲れた状態でコンビニに立ち寄ったとき、レジに並んでいる自分の前に割り込んできた人がいたとしたら、皆さんはどうしますか?

レジに並んでいる自分の前に割り込んできた人がいたとしたら?

疲れている上に、順番を抜かされたとなると、(ありえない!なんて非常識な人なんだ!)とイラっとしてしまい、相手に、「ここ、並んでるんですけど!」とぶっきらぼうに言ってみたり、「並んでいるのが見えないのか!」と強く言うこともあるかもしれません。

もしくは、(嫌だなあ・・・)と心の中では思いながらも、相手と揉めてよけいに時間を食うんじゃないか、順番抜かしくらい我慢すればいいか、などと考えて、何も言わずに相手に順番をゆずる形になってしまうかもしれません。

相手が自分にとって、不快だと感じるようなことをしたとき、皆さんはどちらのスタンスをよく取るでしょうか。この例を見ると、どちらのスタンスを取るにしても、なんだか嫌な気分を抱えたまま、家に帰ることになりそうですよね。

そこで、今回のテーマとして取り上げるのが、「アサーション」という自己表現の方法です。

自分も相手も大切にするコミュニケーションともいいます。

  • 「どうせ言っても通じないんだから、話すだけ無駄」
  • 「間違っている人を責めるのは当然」
  • 「相手の反応が気になって自分の思いを話せない」
  • 「自分がしたいことを伝えるのはワガママ」

こういった考えを強く持っていると、自分の良いところも相手の良いところも見えなくなってしまい、むやみに相手を責めたり、相手と関わらないようにしたりして、関係性を築くことを避けるようになるかもしれません。

今回の割り込みの例はこれっきりの相手を想定していますが、日常生活では、職場の人、家族、友人、取引先やお客様など、長期的に関わる人がたくさんいます。

「話してみれば、案外わかる人だな」という体験が増えたほうが、なんだか過ごしやすいと思いませんか?

これからご紹介する「アサーション」が皆さんの嫌な気持ちを少しでも軽くできるコミュニケーションに役立てばうれしいです。

参考資料

平木典子(2021).三訂版 アサーション・トレーニング-さわやかな<自己表現>のために-. (株)日本・精神技術研究所

弊社ではメンタルヘルスに関するさまざまなご相談を承っております。

この記事を書いた専門家

寺岡亜美
寺岡亜美㈱ホリスティックコミュニケーション
◆資格:
公認心理師 第67203号

◆活動状況:
大学院にて、養育者の期待が青年の心理的自立に与える影響についての研究を行う。
資格取得後、㈱ホリスティックコミュニケーションにてストレスチェックに関する業務等の産業臨床に従事。
現在は医療機関においてもがん相談支援センターの相談員として医療臨床に従事している。