精神的な疲弊やモチベーションの低下が目立つようになっていた職場。
当社独自のストレスチェックを導入しストレスチェック結果が改善。

ご相談の背景:

同じ時期に複数のハラスメント問題が発生し、職場全体の人間関係が悪化。
社員同士の信頼関係が揺らぎ、精神的な疲弊やモチベーションの低下が目立つようになっていました。
この状況を受けて、離職リスクの高まりや業務効率の低下も懸念され、組織として早急かつ本質的な対応が求められる中で、弊社へご相談をいただきました。
特に、管理職による対応にばらつきがあることが課題とされており、組織全体の再構築に向けた包括的な支援を希望されていました。

実施した取り組み:

マネジメント層への支援

  • 管理職に対してMMS(Motivator Management Seminars)教育を実施
  • 管理職全員、定期的に個別コーチングを実施し、リーダーシップの質向上を支援

組織全体のWell-Being施策

  • 衛生委員会の下部組織として「Well-Being部会」を発足
  • 現場主導で中期的な改善計画を策定

状況把握と継続的な改善

  • 当社独自のストレスチェックを導入し、ES(従業員満足度)調査を兼ねた全社的な実態把握を実施
  • 集団分析の結果をもとに、職場単位で管理職を集めたグループコーチングを開催し、具体策を設計

高ストレス者への対応

  • 高ストレス判定者に対して、心理職による全員面談を実施し、早期フォロー体制を整備

セルフケア教育

  • 第2期中期計画より、全社員に向けたセルフケア教育プログラムを実施開始

導入の成果:

  • ストレスチェック結果が改善
  • 「お互いを尊敬・尊重し合う」風土が形成されつつあり、現場のコミュニケーションが活性化
  • 管理職が問題の早期兆候に気づきやすくなり、未然防止の体制が構築されつつある
  • ES(従業員満足度)向上と離職率低下の傾向が見られる
3年間のストレスチェック結果から抜粋

ハラスメントが顕在化した職場こそ、実は改善余地が大きい場合があります。
本事例では、現場の力を信じて中期的に伴走することで、徐々に組織全体の風土改善が実感できました。