東日本大震災が発生して5年がたちましたが、まだまだ復興には多くの課題があると聞いております。被災された方、復興支援にご尽力され
ている方のご健康とご多幸を祈っております。
また、熊本地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。できるだけ早く日常を取り戻されますよう、心から祈っております。
【え、なんで?】
弊社のアルバイトのスタッフはみんな優秀で、私としてはよくぞこれだけいい人たちが集まってくれたと感謝しています。
そのスタッフの一人が先日、
「豊田さんが週4回って言って下さったので他のアルバイト先を調整してみましたが、そこも抜けられたら困ると言われたので、せっかく言って
下さったけど週3回でお願いします。」
と言ってきました。私は
「???」
となりました。というのも、週4回働きたいと言ってきたのはそのスタッフの方だったはずなのに、なんで私が言ったことになってるんだろう、と思ったのです。
【プレイバック、プレイバック♪】
そこでちょっといやーな気持ちになりましたが、山口百恵のプレイバックPart2(若い人にはわからないかも・・)じゃないですが、
「ちょっと待って、プレイバック、プレイバック♪」
と思いました。
同じように、うちで働きたいと言ってきていた臨床心理士から、その半月くらい前に、
「せっかく誘って下さったのに申し訳ないですが、私は〇〇というセラピーにこだわりたいので、豊田さんのところでは働けません。」
と言ってきて、ちょっといやーな気持ちになったのでした。
いやいや、働きたいと言ってたのはあなたでしょ、ってその時も思ったのです。
【心理的ゲーム】
TA(Transactional Analysis)では、何度も繰り返される、お互いがいやーな気持ちで終わるパターン化されたコミュニケーションを(心理的)ゲームと言います。このゲームにはGの方程式という流れがあって、
Con(餌・わな)+Gimmick(弱み)= Response(反応)→Switch(切替)→Crossup(混乱)→Payoff(報酬/嫌な気持ち)
となっています。
双方にGimmick(弱み)があると、お互いがまいているCon(餌・わな)に食いつき、そこでResponseというコミュニケーションが始まり、途中でSwitchという役割交替があって混乱のあとに嫌な気持ちを持つ、という方程式です。
私の場合は、雇ったげるよーというConをまきちらしていて、一方で専門家には下出にでなきゃというGimmickがあったため、雇用のためのコミュニケーションなのに下出に出て、相手の要望なのに私の要望のように相手に思われてしまったという顛末でした。
相手もConとしてうちで働きたい!というのを出していて、一方でGimmickとして産業臨床ってできるだろうかという不安があるため、私がそのConに食いついたところで、やっぱり「無理」と言い出したということなんだと思います。
【抜け出すために】
ゲームをしないために大切なのはConに気づくことです。また、ゲームになっているなと思ったら、アダルトでそのことを直面化(言葉に出して言う)し、お互いが率直に思いを語る場に変化させることです。さらにゲームをやってしまったら、何がConで何がGimmickなのかを振り返り、同じ轍を踏まないようにすることが大切です。
私の場合は、内部のスタッフについては
「4日働きたいって言ってたのはあんたやで。でも私が頼んだように場が変わったのは私の持って行き方のせいやと思うわ。」
と率直に話をしました。
また、働きたいと言ってた臨床心理士については、最近またメールが来て、
「また、お食事などいかがですか?それと、豊田さんの研修をオブザーブさせていただけるって聞いてたので、いつだったらお願いできますか?」
なんて言ってきたので、後半の質問は完全にスル―して、
「またおいしいもの食べにいこうねー!」
と返信をしたところ、そのまま返事が来なくなりました。
【ゲームの目的】
ゲームの目的は、ストロークが欲しい(構ってほしい)ということであったり、脚本の強化(ほらやっぱり人生ってこんなものでしょ、
を確認する)であったりすると言います。
そこから抜け出すということは、人間として成長することに他なりません。嫌な気持ちになるコミュニケーションからぜひ抜け出す訓練をしてみてください。
(文責:豊田)
☆株式会社ホリスティックコミュニケーションの企業向けサービスの
☆働く人の「よりよく生きる」を実現するための個人向けサービスの
☆お問い合わせは、お気軽にこちらからどうぞ