コミュニケーション&メンタルヘルスコンサルティング

(2016年10月)部下を知るためにどんな質問をしていますか?

東日本大震災が発生して5年がたちましたが、まだまだ復興には多くの課題があると聞いております。被災された方、復興支援にご尽力されている方のご健康とご多幸を祈っております。
また、熊本地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。できるだけ早く日常を取り戻されますよう、心から祈っております。

【専門学校での授業】

10月から、某看護専門学校で人間関係論という授業を受け持つことになりました。

数年前からカウンセリングルームの担当を弊社は任されているのですが、今年はぜひ授業をもっていただきたいということになったのです。

私は、自分の専門知識を整理するいい機会だと思い、引き受けることにしました。

惜しむらくは超多忙な下期に引き受けてしまったため、月曜日の朝イチの授業の準備を日曜日の夜にやらねばならない事態となっているのと、金額はとっても安価なので、経営的には赤字の時間となってしまっています。

【関係的存在】

この授業のテキストを読むと、学生にとってはおもしろくない可能性が高いでしょうが、私はとてもおもしろいと思います。

例えば、オオカミに育てられた少女は、ことばを話すことができず、直立歩行もできず、感覚には動物的鋭敏さが見られ、攻撃的感情以外の人間らしい喜怒哀楽が欠け、推定年齢にふさわしい知的発達が見られないのだそうです。

つまり育ててもらった動物のありように酷似し、人間としての発達はできないということなんですよ。私たちは人間の親に育ててもらったから、人間として発達するのだということです。

それが関係的存在という言い方をテキストではしていました。

【好奇心はある】

最初の授業では、看護師になるために

「人を知る・人に関心を持つ」

ことをこの授業の目的とすることを伝え、まずは講師である私に興味を持ってもらうために、講師に対して二人で質問を考えてもらいました。

私はその質問にできるだけ応える、という趣向です。

最近の若者は対人関係に淡泊だと私は思っていたのですが、実はけっこう好奇心旺盛な学生が多く、いろんな質問をしてくれて授業は盛り上がりました。

【近い他者との関係が苦手かも・・・】

「では次に隣の人を知るために隣の人と5分間、いろんな質問をして答えてもらいましょう」

というセッションをして、これもすごく盛り上がったのですが、授業終了時に書いてもらった感想文で50名近い学生の半数以上が、隣の子の事わかってよかったという感想を書いていて、ちょっとびっくりしました。

半年間一緒に学んでいるはずなのに、隣の同級生のことをあまり詳しく知らなかったようなのです。

個人情報保護法ができたり、学生たちはアルバイトやゲームに忙しかったりして、他者を知るためのコミュニケーションが絶対的に不足しているのだとわかりました。

【私たちも同じです】

しかし、これは私たちも同じなのではないかと思います。

同僚や部下、あるいは上司のことをどれだけ知っているでしょうか? いや、知ろうとしているでしょうか?

知ることで、関わり方に幅が出てくることを私たちは知っています。なのに、忙しさや仕事のコミュニケーションにかまけて、一緒に働く人たちを人として知ろうとしていないのではないでしょうか?

ぜひ、人としての他者を深く知るための質問を増やしていただきたいと思います。それが組織活性化にもつながると思います。

(文責:豊田)

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