精神障害という名前から、気持ちの問題、精神力の問題と考えられがちで、精神障害の診断がくだされると、自分の精神が弱いから、自分が病気を作っている、しんどさに甘えていると、自分を責める人が多くいます。でも、脳に何らかの器質的変化があるか、あるいはセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質がうまく機能していないなどの機能的な障害があるかなど、れっきとした身体の病気です。気持ちの問題ではないので、精神力や気力で治せるものではありません。

自分の精神が弱いせいだと考えて、精神障害に負けてはいけない、克服しようと頑張って、さらに悪くなる人が多くいます。相手は病気なので、戦いを挑んではいけません。病気には、安静、休養と、適切な治療、処置が必要です。

しんどさ、苦しさを身体の痛みにたとえると、こころが健康なときに、何かがあって一時的にボールが凹んだときを筋肉痛だとすると、大きく潰れたメンタルヘルス不調は捻挫、ボールが破れた精神障害は骨折ということになります。骨折のときにギプス固定をして安静を保つのと同様に、精神障害と診断されたら、まずは、ボールに空いた穴や亀裂がふさがるまで安静、加療が必要です。病気に打ち勝とうとジタバタせず、ゆっくり気持ちを休ませてあげましょう。